【保存版】中古フィルムカメラ購入ガイド

このブログにたどり着いたアナタ。そう、アナタです。もしかして、フィルムカメラに興味がありますか??フィルムカメラを買いたいと思っていますか??

だったら、ぜひこの記事を読んでいってください。フィルムカメラを買うのはそれからでも遅くはありません。

店舗で買うか、インターネットで買うか

現物を見て決めることができるという点で、基本、店舗での購入をおすすめします。大型量販店だと中古でも、保証をつけてくれるお店もあります。個人のお店だと、保証はなくても、ちょっとの修理なら無料でやってくれたり、ケースや小物をおまけしてくれたり、いろいろと融通をきかせてくれることが多いです。

とはいえ、オークションやインターネットの通販サイトにも魅力的な中古カメラが出ていることもあるので、多くの人が利用しているのも確か。かく言う私もヤフオクやeBayで購入することはあります。

何と言ってもヤフオクは取引が楽だし、国内なので届くのも早いです。eBayは、日本ではあまり見かけないような珍品が見つかることもあります。見ているだけでも楽しい!私がオークションでひどい目に合ったことがないというのもあるかもしれませんが、オークションはいまだに利用しています。

中古フィルムカメラを購入するときに注意すること

初心者の方が中古カメラを購入する際の注意点を5つあげてみました。

コレクション目的など用途にもよりますが、シャッターが切れて、絞りが動作していること前提です。

  • 外観の汚れ、グリップのべたつき、傷、へこみなど
  • 電池が液漏れしていないか
  • モルトの有無または劣化具合
  • レンズのバルサム切れ、カビ、傷、くもりのチェック
  • 付属品の確認

では、1つ1つみていきましょう!

外観の汚れ、グリップのべたつき、傷、へこみなど

外観に関しては許容範囲に個人差があるので、細かいことは書きませんが、オークションには、主観とか受け取り方の違いを利用して、傷だらけ、カビだらけのカメラやレンズを「美品」として売りさばいている出品者もいるので惑わされないようにしてください。

それでも、相応の値段なら納得もできますが、微妙に高い値段で出品している方も存在しますのでオークションを利用する場合には慎重に。

グリップのベタつきは、意外と気になります。しかも、このべたつきってゴムから発生しているものなので、拭きとってもまたべたついてくるっていう……。基本、交換になるんですが、なかには無水エタノールやシール剥がしで除去する方もいるみたいです。

カメラのグリップが劣化してベタついている状態

あと、意外と忘れがちなのが「臭い」です。オークションの場合、出品者もしくは、出品者の家族に喫煙者がいると、最悪カメラ本体やレンズ、ケースなどの付属品からものすごい「タバコ臭」がすることもあります。ぜひとも落札前に確認しておきたいところです。ファインダーをのぞくたびにタバコ臭とか……耐えられません。

電池が液漏れしていないか確認する

今でこそリチウム電池なのであまり心配はないんですが、単3電池を使うカメラ(たとえば、konicaのFS1とか)だと液漏れを起こしてることがあるんですよね。

内部まで液が回ってしまっていると、どうしようもない(致命的な故障につながっていることが多い)んですけど、画像のように、電池室の蓋の接点が少し錆びているくらいならヤスリで削ればいける場合もあります。

モルトの有無または劣化具合

フィルムカメラのモルトが劣化した画像

裏蓋の縁に黒いスポンジのようなものが貼ってあります。『モルト』というんですが、これ、劣化してヘタってると内部に光が入り込んでくることがあります。モルトは遮光の目的があるので極端な話し、光が漏れていないならなくてもいいです。

内部に光が入ってしまうとこんな感じに写ることがあります。

カメラ内部に光が入ってしまった撮影例

モルトの状態がいいに越したことはないんですけど、私はあまり神経質にチェックしません。張り替えればいいので。ただ、カメラによっては位置的に張替えや交換が難しいことがあります。モルトは通販でも買えますので、手先が器用!手間暇上等!という方は、挑戦してみてください。

どっちかというと、劣化して剥がれたモルトのカスが、シャッターの邪魔をするほうが気になります。そういう意味でも、シャッターなどの動作確認は必要です。

レンズのバルサム切れ、カビ、傷、くもりのチェック

レンズの曇り

クモリは写真にさほど影響が出ないものと、クリーニングできれいになるものがあります。外側のくもりだったら、自分でも清掃できますが、内部だと専門業者に依頼するのがよいです。

ちょっとわかりにくいんですが、全体的に白っぽく、もや~っとした写真になります。これはあまりひどくないクモリの例です。かと思えば、撮影状況によっては、影響なかったりもします。

カビもクモリ同様、写真に影響のあるものとないものがあります。ただ、一度カビが発生すると、ダンボール箱の腐ったみかんのように、他のカメラやレンズにもうつります。クリーニングをしてもカビの跡が残る場合が多いので、厄介です。

オークションの場合、出品者がカメラに詳しそうな人なら、質問にもきちんと答えてくれます。実店舗やオークション問わず、説明が不十分であったり、わかりませんと言われたら、入札、購入は慎重に。

レンズのチリ

ゴミやチリは、ある程度仕方がありません。新品でもゴミが混入していることはあります。とはいえ、あまりに酷いのは返品・交換対象です。

バルサム(レンズを貼り合わせる接着剤)切れにも気をつけてください。写りに影響が出ることもあります。

レンズのバルサム切れの例

レンズが曇ってしまう原因は、レンズのガラスに含まれる様々な物質の酸化によるものもあれば、コーティングの劣化によってクモる場合もあります。傷は、擦ったようになっているので、見ればすぐにわかります。

店舗で購入する場合は、ファインダーを覗いてみることも忘れずに。アイピースに目を付けるのはもちろんですが、ファインダーから少し目を離して前後から覗いてみると、意外に汚れていたりします。

まとめ

とりあえずはこれくらい押さえておけば大丈夫です。中古なので、なにかしらのリスクはあります。初心者の方はできるだけ実店舗、どうしてもネットで買うのであれば少々値段が高くても、大手のカメラ屋さんから購入することをおすすめします。

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